一休みに最適な場所

運河沿いなのです

こんな場所も

午前中、雨が降りそうな雲が空に広がっていました。気温は高くても、その厚い雲が、肌寒さを感じさせていたのですが、午後になり、少しずつ空が晴れ渡ってきました。
綺麗な空を見ると、風も心地よいせいなのか、やっぱり、歩いてみたくなりました。

今日向ったのは運河沿いの小径。
この季節、鮮やかな緑色を見せてくれる「ツタ」が壁を覆い、涼しさを誘います。

階段を降りて歩いてみれば、たくさんの生き物がいることに気づきます。石積みされた護岸にはたくさんの藻があり、それをつつく白鳥、毛繕いしながらゆっくりと浮かぶ鴨、水が湧き出る場所に集まる小魚もいれば、30cmを超すチヌも見られます。

歩いてみると感じますが、この運河は、通りよりも低い場所にあります。街なかに日射しがあたっていても、低い場所にあるせいか、ちょっとした影ができ、より過ごしやすい場所となります。
そして、そんな過ごしやすさを感じるのにおすすめなのが、右側の写真にもあるベンチ。
運河沿い、所々に置かれたこのベンチに座って一休みしていると、風に揺れる樹々の葉の音がするかと思えば、どこからか花の香りが漂ってきます。場所によっては、今、ちょうど見頃を迎えているツツジの香りが漂います。

これからは、新緑の季節。
葉を増やしていく樹々の成長に合わせるかのように、この運河沿いの過ごしやさも高まっていきます。

あなたのゆっくりとした時間を、運河沿いの「一休み」で感じてみませんか。

（写真・文／水上　由美）